押入れが湿気るのはなぜ?

 

押入れには大抵、布団や座布団等が押し込まれていませんか?そして、それって断熱材ですよね。言うまでもなく断熱材自体は発熱しないので温度の低い方に近くなれば温度は下がり、高い方は上がる、当たり前の話です。下の温度変化図(1と2の比較)で見ると解り易いでしょう。外壁に高断熱と言われる施工を施してもその内側に布団があったら大なり小なり結露が起きてしまうのです。図では結露点の左側が湿ってしまいます。

湿る←

 

図−2

 

図−1

 

温度変化

 

温度変化

 

想定

 
    

対策として費用対効果の面からも一番良いのはスノコです。スノコを床に敷きまた壁に立てるのです。この際に空気がスムーズに通るように桟の方向に注意します。それによって問題は解決します。この際『湿気がこもらない様に喚気する』とよく言われますが、理論的には間違いで、『通気によって結露点以上に温度を上げる』(図−1の状態に戻す)が正解です。